2/28ネカフェ「虜」at劇場歌小屋の2階

写真:ネカフェ「虜」2014年2月14日のステージより、卵を旅行者に見せるシーン

ネカフェ「虜」2014年2月14日のステージより、卵を旅行者に見せるシーン


前の記事(「今月のお芝居の照明係は」2/27でも書きましたが、今月の芝居は2006年に初演、2008年に再演した「卵」というお話でした。

舞台はスコットランドをイメージ。何かの災害か、天変地異みたいなことが起こって、北極からロシアや北欧は海に沈んでしまい、スコットランドのとある海岸が、世界の陸地の最北端になった。魚は極端に捕れなくなり、一方で正体の分からない魚の卵が海岸に打ち上げられるようになった。…という設定(テキトー)。

ロンドンで人間の卵として出されている料理を見た、とある物好きの学者が、その正体を知りたくて卵が捕れるという浜へやって来るが、浜の人々は卵については口を閉ざし、その卵を捕っている女に直接聞くように言うばかり。人付き合いもせず一人で暮らしているその女の家に、学者は訪ねて行き、彼女の毎朝の日課である卵拾いに同行します。

砂浜を歩く女と学者、そんなシーンからこのお芝居は始まります。

…と、ここに書いた設定みたいなものは芝居中には殆ど出てこないので、伝わってないと思います。
いくつか頂いた感想も、「台詞からぼやっと伝わる状況を、自分でいろいろ想像して補完しながら観た」というようなものが多かったです。

画面がやたら薄暗くて、ストーリーを把握する前に終わってしまうけど、なぜだか印象に残るヨーロッパ映画みたいな感じにしたかったんですよねー。全部を見せず、想像してもらうつもりで書いたのですが、もう少しわかりやすくした方がよい部分もあったなあ、と思います。
一人芝居なので、会話している相手である学者(旅行者)はステージ上に出てきませんが、どういう人物なのかをもっと膨らませたらよかったかも。

以前上演した時は、「魚と女の二人暮らし」に重点を置いて、そのシーンをしつこくやってました。チラシなど文章でも補足していたかも。今回そのへんサラっとやってしまった。

「音楽と、波の音やウミネコの声などの効果音が良かった」との感想も頂きました。
音楽は「スコットランドのバグパイプ ~ ビル・クレメント」よりオープニング曲に「アメイジング・グレイス」、海のシーンのBGMに「バトル・オブ・ザ・ソンム|ハイト・オブ・ザ・ダルガイ」を使用しました。

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